短小説
サヨナラ
彼は行ってしまった。
「サヨナラ」の言葉を使って。
淋しい、永遠の別れ。
夢があると言って彼は遠くへと行ってしまった。
私もついていくと泣いて叫んだが、悲しい顔して笑った。
そんな顔させてしまって胸が痛んだ。
結局、一緒にはいられなかった。
数年して、私は大人になった。
そして、彼は帰ってきた。
「久しぶり、キレイになったね」
大人になった私を見て彼は『サヨナラ』したことを後悔してるの。
そして、彼は言うの!!
「また、付き合ってほしい」
なんて都合のいい話。
「サヨナラしたじゃない?
あの、『サヨナラ』はどうしたの?」
イジワル言って彼を困らせる。
「けど、やっぱり君が好きなんだ」
離れて気づいた気持ち。
「遅いわ」
…なんて言ってみたけど、私の気持ちは決まっているの。
「遅いかもしれないけど、僕には君しかいない」
「私もあなたが大好きよ」
だから、もう『サヨナラ』なんて言わないでね。
完
*上目~
しぇクシー(セクシー)女子のお話です。
なんとなくそう思いながら描いてみました。
まぁ~とりあえず『サヨナラ』なんて言わないでね☆
2009,1,11の分12日