短小説
たくさんの星
今日はよく星が見える。
「あれがオリオン座」
君が唯一知っている星座を指指す。
「どうしたの?夜に呼び出して…」
隣りのクラスの田宮くんは急に携帯のメールにて呼び出した。
「ん?あ~…告白しようと思ってね」
「え?」
田宮くんは私が好きなの?
告白なんて、私どうしよ…。
「俺さ、宇宙飛行士になりたいんだ!!」
……ん?
「え?」
「宇宙へ行きたいんだ!!」
夢を告白したようです。
「へぇ~頑張って」
ちょっとがっかりしてしまった。
「うん、頑張るけど…さ。
俺って一人じゃあきらめちゃうクセがあって。
すぐ、落ち込んじゃうタイプで…支えてくれる人がほしいんだ」
君はまっすぐ私を見つめる。
「落ち込んで、あきらめちゃダメじゃん」
笑いながら冗談ぽく君を見て言った。
そして君の視線に私は気づいた。
目をそらすことが出来ない。
君は真剣だ。
「クミの支えがほしいんだ。
一緒に夢を叶えたいんだ。
一緒にいてほしい」
やっぱり愛の告白だったのだ。
「うん」
たくさんの星の下、私は君の夢を支えることにした。
完
*上目~
こちらのクミさんは『屋上で』という作品の女の子なのです。
まぁ~いいです。
こんな告白どう?好き?嫌い?生理的に無理?
…とか言ってみたりして!!
2009,1,16の分18日