短小説
手をつなぐ!!
今日決めていることがある。
大好きな君と手をつなぐこと!!
さてさて、どうやってつなごうか?
「手をつなごうよ」
と、公言してから?
それともそっとスマートに黙って手をつなぐか…。
う~ん?
「あ?あれ見に行こう」
と、言って次を急ぐフリして手をつなぐとか…。
「右と左どっちがいい?」
と、前フリ長く言うとか…。
悩みは増える一方。
果たして実行できるのか?
デートの時間。
心臓はバクバクしていた。
息苦しくなってはハァ~とため息。
君はやってくる。
「ごめん、お待たせ~ハイ!!」
手を差し出す君。
「うん」
手をつなぐ、僕の悩みは君の積極的な行動で意味はなくなってしまった。
ちょっと情けないけど、手から君の暖かさが伝わってきて…
嬉しかった。
完
*上目~
悩みなんてちっぽけさ。
案外すんなり解消できるもの。
2009,1,19の分21日