短小説
遠まわりして
僕の夢を支えてくれると言ってくれた君。
君が大好きでずっと一緒にいたい。
告白の帰り。
君を送る、君の家は近くてすぐに着いてしまう。
もっと君を感じていたいからイチャイチャしたい。
けど、家の前ではできないから~。
「少し、遠まわりしない?」
「うん」
君は嬉しそうに答えた。
ちょっと遠まわりするつもりだった。
話に夢中になってどこがどこやら…。
君の地元は迷路みたいで僕は迷った。
「・・・・」
君に迷ったことを悟られないように必死に君の家を探す。
ずっとしゃべっていた僕が必死になり過ぎてだまってしまった。
君は気づいてしまったのだろう。
(こいつ、迷ってやがる)と…。
黙って僕を誘導してくれる君。
良かった!!君の家まで着いた。
「今日は有り難う」
なんて優しい君の言葉。
遠まわりしたおかげで僕には君が必要だって改めて気づいたよ。
完
*上目~
気づきました、私 上(カミ)は男子の性格を~不器用でヘタレな子にしてしまうクセがあるようです。
こちらのヘタレ君は『たくさんの星』の夢、宇宙飛行士の子ですね。
2009,1,20の分21日