短小説
一人、一つの想い
人は一人の人を愛さなければいけない。
けど、私は二人の男性を想っている。
だんな様とだんな様の弟。
先に出逢っただんな様。
優しくって私を愛してくれている。
結婚を決めて弟くんと出逢った。
学生服を見につけていて幼い。
どこか初恋の先輩に似ていて、目を離すことが出来なかった。
「けっこう、姉さん僕のタイプですよ」
って弟くんに冗談で言われて、素直にね、嬉しかった。
「うれしいな」
って言ったら弟くんは私を意識し始めた。
今だったら、だんな様を捨ててあなたについていくかも。
ってくらい想い始めてる。
けれど、弟くんは何も言ってはくれない。
一人一つの想い…私は。
一人で二つの想いに苦しめられている。
完
*上目~
『いつまでもドキドキが止まらない』の人妻です。
…危険、この人妻危険です。
こんな話聞けん(笑ってやってくださいな~)。
2009,1,27