短小説
「…俺があげたもの喜んでくれる」
そのお邪魔虫は目を『何あげたの?』的キラキラしていた。
「…あれはブタのぬいぐるみ」
「ちょっとブタじゃないでしょ!!
猫でしょ!!!」
ブタに似た猫のふっかふかしたぬいぐるみ。
「あと、弁当のたくあんとかシャーペンのシンとかあげたらめっちゃ喜んでた」
つーか僕何言ってんだろ…。
「それじゃ~私が単純みたいじゃない」
マジでキレ始めた彼女。
「いやいや、そうじゃなくって…」
ちょっとヤバイ状況。
お邪魔虫は…。
「ごめん、私用があるから~帰るね」
ここで帰られる?
「あと、一つは何?」
二人きりになり、少し照れながら彼女は言った。
「…あと、一つは俺を好きになってくれた所だよ」
なんて甘い雰囲気!!
「ヒューヒュー」
帰ったはずのお邪魔虫が再び現れて冷やかした。
「うっせい!!
邪魔すんな」
君の好きな所3つ数えたら~僕はまた君を好きになっていた。
完
*上目~
ノリのいい彼氏ということで!!
彼女も意外にノッていたわけで。
いいカップルねってことです。
2009,2,1の分3日