短小説
「もうバイトには慣れた?」
いつも気を使ってくれる。
「うん、大変だけど…菜月くんいるし、慣れつつあるよ」
「え?俺?持田さんが一生懸命やってるからだよ」
いい人だぁ~、うっとり菜月くんを見る。
「俺さぁ好きな奴がいるんだよね」
もしかして告白?
なんて期待した…。
早速彼氏出来るって喜んだ。
「その好きな奴っていうのが…。
小池くんなんだよね」
「…ん?」
菜月くんはこれ以上ないくらい恥ずかしがっていた。
「ん?だからね、小池くんっているでしょ?
いっつも持田さんに命令している奴。
かっこいいなぁ~って」
「本気?」
うなづいた菜月くん。
「やっぱ、変だよね」
私は思わずうなずいた。