短小説
後に悠さんに聞いたことだ。
どうして僕と一緒に外に飛び出した?
「あれは…由喜くんとどっか行けば喜利が追いかけてくれそうな気がしたから」
少しばかり僕は期待をしていた。
悠さんは兄さんより僕の方を選んでくれたって。
それは僕の勝手すぎるバカな期待。
全て兄さんの心を自分だけのものにするためのことだったのだ。
バカすぎて恥ずかしいくらいだ。
「兄さんなんてやめて俺に…俺はあなたが好きだ」
あの時、兄さんが来なかったら、言おうとしてた言葉。
これを言ったら何か変わったかな?
「あ、雪だ」
すれ違った恋人たちが空を指指して言う。
それにつられて僕も空を見上げる、はく息は白い。
その雪はまるで天使の羽が落ちてきているように幻想的で…。
泣けるほど、淋しく見えた。
心が痛い。
これが失恋なんだな。
僕は胸の痛みを感じながら雪でぬれない様に走って家路を急いだ。
完
*上目~
長めに頑張りました。
眠いです。
失恋です。
なんか『いつまでもドキドキが止まらない』的な話です。
よし、寝ます。
2009,2,6の分10日