短小説
ルビーの指輪を君に
ルビーの指輪を君にあげるため購入。
初めての結婚記念日。
最近ボーっとしている愛する妻へ。
僕の想いをルビーの指輪にこめまくって君に贈る。
喜んでくれるかな?
ウキウキしながら帰宅。
「兄貴!?」
家には妻と僕の弟が抱き合っていた。
知らなかった二人の関係。
いや、気づかないフリをしていた。
知っていたんだ、二人が一目見て恋に落ちていたこと。
けど、認めたくなくって。
だって、大好きだから。
泪が流れた。
「…ごめん、なんかごめん。
あ、これどーぞ」
ルビーの指輪を妻に渡し、僕は旅に出た。
旅というか当分家には帰らない。
この先どうするか決めてから帰ろうと思う。
完
*上目~
旅に出た。
ショックで泣いて指輪を渡した優しい彼。
頑張って!!
2009,2,10の分19日