短小説
衝動は止められない
君を見つける。
ニヤリと口元は笑うことしかできない。
そして、衝動のままに君目がけて走っては抱きつく。
「わぁ~!!」
後ろから抱きつかれ、びっくりした君。
私は再びニヤリと笑う。
「また、お前か!!」
私を見て怒る。
「あ~落ち着く」
小さな動物をなでたくなる衝動と同じ。
大好きな君を抱きしめたくなる。
君の身体はやっぱり男の人だから大きくて、そして暖かい。
「落ち着くな。
和むな!
あ~寝るな~~!!」
私は暖かい君の背中で眠りに入る。
パチッと目が覚めた時、私は白いベッドの上。
聞えてくるのは、君と保健の女の先生との楽しそうな会話。
「先生って彼氏いるの?」
「どう見える?」
どうして男はセクシーな女がいいのだろう?
ボインの胸が好きなのだろう?
…ふん、どうせぺチャパイだよ。
「いそう、でもいないでほしい。
とか言って」
カーテンのすき間からこっそり君を見る。
赤い顔して・・・イライラする。
「イチャイチャするな」
カーテンを思いっきり開いて、上履きを君に投げつけた。