短小説
風にまかせて
待ち合わせ。
時計を見て飛び起きた。
もう君は待っている。
携帯電話には君からの着信が数回。
完璧な寝坊。
今日は君とのデートなのに。
怒っているかな。
もうあきれて帰ってしまった?
待っていて今急いで君の元へ行くから。
どう謝ろうか?
電車の中で考える。
本当のことは恥ずかしくて言えない。
今日という日を楽しみにし過ぎて眠れずにいて眠りについた時には明け方で…。
言い訳はよそう。
カッコ良く決めてみよう。
「俺を好きなら待っていろ」