恋人つなぎ
「佐藤 隼人です。よろしく。」

・・・もう、さっきのことなんか忘れてしまい、この学校に転校してよかったと思った。
もうみんなメロメロ・・・。


HRが終わったすぐ、みんなが隼人くんのところへ行った。(女子)

「ねぇねぇ隼人くん。彼女はいたの??」とか「好きなタイプは??」とか最終的には、

「あたしと付き合ってぇ☆」とかいう人いたけど、隼人くんは迷惑そうに言った。


「ウザイ。」だって・・・。そりゃ、みんなビックリしてたよ・・・。でもさ、あたしが
隼人くんのたちばたったら、あたしも言っていると思う・・・。「ウザイ」って・・・。


でもまぁ・・・。顔がよくて性格もいい人なんて、あんまいないよね・・・。あたりまえ

っていったら、あたりまえなんだけどみんなにはきついらしくって・・・・。

固まっちゃってます・・・。顔がひきつったまま・・・。


ついでに男子はほっとしています。あれでせいかくが良かったら自分たちは、モテないも

んね・・・。

    *  *  *  *  *  *  


そんなかんじで、1日が終わりました。家に帰ると真っ先にお母さんがでてきた。

「愛海!!大丈夫?怪我はないよね??」

ちょっとあわてすぎだよ。

「ないけど・・・。どうしたのお母さん・・・。」

「っ・・・。」

お母さんがきまずそうな顔をしていった。

「いじめ・・・。なかった??」

すぐに、吉岡くんのことが、あたまにうかんだ・・・。

「なんで、しってるの??」

またまたきまずそうな顔をしていった。

「あの学校ね、3年前にいじめられていた子が自殺したの。それが、1年に5人
も・・・。だからね、お母さんしんぱいでいられなくなったの・・・。」

「なにそれ・・・・。お母さん、なんでそんな学校にあたしを転校させたの!?」
意味分かんない・・・。あたしがいじめられたらどうする気だったの??

「だって・・・・。」

「だってじゃない!!」

「ごめんなさい~・・・・。」

はぁ・・・。子供みたい・・・。


あたしに怒られてビィービィー泣いている母と、情けない母にあきれれているあたし。



馬鹿みたいだね・・・・。
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