喫茶ノムラへいらっしゃい!
井上と私の関係はそれからも変わらなかった。

井上は相変わらずべったりくっついてくるし、私はそれを冷たくあしらうし。

だいたい、変わるわけない。

私は井上が好きなワケじゃないんだから。



でも

灯吏の言っていた言葉が、頭の中をグルグル回っているのも事実。



私が井上のことを好き?

まさか!

そんなこと、あるはずない。

でも、あの日、確かに井上にドキドキしていた。

どっちが私の素直な気持ち?
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