喫茶ノムラへいらっしゃい!
「お母さん、日替わり1つ!」

私が、キッチンに向かって言うと、お母さんが顔を出した。

「加藤君、来たの?」

「来てるよ。」

「もうそんな時間!?」

お母さんは店内を見回して、恵紀に向かって言った。

「ケーキ、ちょっと1人でも大丈夫?チョコに、中、手伝ってもらいたいんだけど。」

「大丈夫!」

恵紀の声が返ってくると、お母さんは私をキッチンに入れた。

「チョコ、作んなさい。」

「…何を?」

「加藤君に告白するんじゃないの!?」

「う、うん…でも、お店大変そうだよ?」

「ケーキが大丈夫って言ってるから。チョコ、今日しないで、いつするの?」

それもそうだ。

少し悩んで、私はチョコ特製チョコレート作りに取りかかった。
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