喫茶ノムラへいらっしゃい!
閉店間際の10時になると、やっとお客さんはいなくなった。
と思っていたけど、あと1人残っていた。
あの後ろ姿は……加藤さん。
恵紀が加藤さんの肩を叩く。
「加藤さん、本に熱中するのもいいけど、お店閉めちゃいますよ。」
加藤さんが顔を上げ、髪をかき上げる。
「ケーキ、今から片付け?」
「そうですよ。今日はお客さん多かったから、片付けるのも大変なんです。」
「お姉ちゃん、借りてもいいかな。」
2人の会話に私が出できたことに驚き、テーブルを拭く手が一瞬止まる。
「俺じゃわかんないんで、母さんたちに聞いてみてください。」
わかった、と言うと、加藤さんはキッチンの方を向いた。
「マスター、奥さん。ちょっとチョコちゃん借りてもいいですか?」
加藤さんの声にお母さんがキッチンから顔を出す。
「どうぞ〜!」
お母さんが私の方を向いて、行ってらっしゃい、と言った。
「じゃあ、チョコちゃん、ちょっとついて来てくれる?」
ドアから出て行こうとする私の背中にお母さんが言った。
「チョコ〜、エプロン外して行きなさーい!」
と思っていたけど、あと1人残っていた。
あの後ろ姿は……加藤さん。
恵紀が加藤さんの肩を叩く。
「加藤さん、本に熱中するのもいいけど、お店閉めちゃいますよ。」
加藤さんが顔を上げ、髪をかき上げる。
「ケーキ、今から片付け?」
「そうですよ。今日はお客さん多かったから、片付けるのも大変なんです。」
「お姉ちゃん、借りてもいいかな。」
2人の会話に私が出できたことに驚き、テーブルを拭く手が一瞬止まる。
「俺じゃわかんないんで、母さんたちに聞いてみてください。」
わかった、と言うと、加藤さんはキッチンの方を向いた。
「マスター、奥さん。ちょっとチョコちゃん借りてもいいですか?」
加藤さんの声にお母さんがキッチンから顔を出す。
「どうぞ〜!」
お母さんが私の方を向いて、行ってらっしゃい、と言った。
「じゃあ、チョコちゃん、ちょっとついて来てくれる?」
ドアから出て行こうとする私の背中にお母さんが言った。
「チョコ〜、エプロン外して行きなさーい!」