喫茶ノムラへいらっしゃい!
次の日。

私は灯吏にすべて打ち明けた。


私はかっちゃんが好きだってこと。

友達でも兄弟でもない特別な感情だってこと。

本当は、ずっと前から気づいてたってこと。

かっちゃんに、ちゃんと気持ちを伝えたいってこと。


珍しく、灯吏は静かに私の話を聞いてくれた。

そして、コクリとうなずくと、

「羽奈なら、そう言うと思ったよ。」

と言った。

今日の灯吏はなんか大人だ。

「じゃあ早速、作戦練ろうか!」

…と思ったのは一瞬だけで、灯吏はすぐにいつもの灯吏に戻った。

「よしっ、やるぞ!」

「おっ、羽奈、やる気だねぇ。私も手伝うからね。」

バレンタインデーまであと5日だ。
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