喫茶ノムラへいらっしゃい!
作戦を練るとは言ったものの、私たちはお互いノープランだった。

とりあえず、下見を兼ねて喫茶ノムラに行ってみた。


喫茶ノムラは学校の近くにある小さな喫茶店。

値段が抑えてあるものもあって、中学生でも行きやすい。


店内に入ると、高校生くらいのウエイトレスさんが笑顔で出迎えてくれた。

「えーっと、チョコレートパフェと……羽奈は?」

「ん、じゃあ、おんなじの。」

「チョコレートパフェ2つ下さい!」

「かしこまりました。」

さっきのウエイトレスさんに注文すると、灯吏は私の方を向いて訊いた。

「で、どうするの羽奈?」

「どうするの?って。私はてっきり灯吏にいいアイデアがあると思ってたのに。」

「アイデアなんてないよ。羽奈の告白でしょ!?」

「そうだけど…」

「とりあえず、ここに連れてくればいいんじゃない?」
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