喫茶ノムラへいらっしゃい!
私たちの問題は、目の前に置かれたパフェによってどこかに吹っ飛んでしまった。

細長いグラスにアイスやフルーツ、クッキーなどが飾ってある。

乙女心をくすぐるかわいいシルエット。

私も灯吏も目を奪われていた。

でも

「あれっ、チョコレートパフェじゃ…なかった?」

そこへウエイトレスさんがやって来た。

「このチョコレートシロップをかけてお召し上がりください。」

そう言って、ミルクピッチャーに入ったチョコレートシロップを2つ置いていった。

チョコレートシロップからは湯気が立っている。

私たちは早速、チョコレートシロップをかけた。

熱々のシロップがかかって、冷たいアイスが溶ける。

口に入れると、冷たいのと熱いのが一緒になっていて不思議な感じ。

食べたことない味で、すごくおいしかった。
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