* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「なんだよ.陸。果懍にお別れのキスはしねぇのかよ?(笑)」


兄貴の前で出来る訳ねぇだろ…。


「お兄ちゃん!!変な事ばっかり
陸君に言わないでよ!!」


果懍が顔を真っ赤にしながら怒っている。(笑)


「今日はたくさんしたんで…。
今度会う時まで我慢します。」


俺が拓海君に言うと果懍の顔が
より一層真っ赤になった。


「お兄ちゃんも陸君も恥ずかしい
事ばっかり言わないで!!」


果懍の怒った顔が可愛い…。


俺と拓海君は顔を見合わせて笑った。


「果懍.また明後日な。」


俺が言うと果懍が寂しそうな顔で頷いた。


-ブオーン-


拓海君の車が帰って行くと玄関
からお袋が慌てて出てくる。


「陸!!あ.あんた怖い人達と一緒に
居るんじゃないでしょうね!?
もし…脅されてるなら警察に行きましょ!!」


「はっ?誰が脅されてんだよ?」


「だってさっきの車…真っ黒で
外車だったんじゃないの?
なんか…いかにもって感じで…
大丈夫よ!!あんたの事はお母さん
が死んでも守ってあげるから!!」


そう言いながらもお袋が震えている…。


拓海君の事か…?


まぁ.あの車じゃお袋が誤解する
のも無理ないか。(笑)
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