* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
-トントン-


「陸.母さんが風呂に入れって…陸…?入るぞ。」


俺は果懍の匂いに包まれながら
眠ってしまっていた。


岳に揺り起こされて目が覚める。


「……何?」


「母さんが風呂に入れってさ。
早くしないとまたカミナリが
落ちるぞ。(笑)」


ババァ…風呂.風呂って毎日うるせぇんだよ…。


「わかった…。」


「お前.最近.勉強頑張ってるみたいだけど…。ちゃんと寝てるのか?」


「今日からは寝れそう…。」


昨日までの俺は夜になると果懍に
会いたい気持ちを抑えながら想い
を募らせて…不安で…眠れない日
が多くなっていた。


でも今日からは違う…。


将来を約束した俺達に
もう迷いは無い…お互いを
信じて今を乗り越えるんだ。


「今日から?って…もう勉強しないのか?(笑)」


「違げぇよ。俺.今まで以上に頑張るから。(笑)俺…今日さ果懍にプロポーズした。まだ先の話しだけど果懍も喜んでくれたんだ。
だから俺マジで自分の将来考えて
みる…。今までみたいにフラフラ
してられねぇんだよ。」


「…プロポーズって…星野も
そのつもりで居るのか?」


「あ.あぁ…。」


「……お前達そんな事まで考えてんのかよ…。」
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