* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
岳の様子がおかしい…。


最近の岳の態度に俺は時々
不安になる事がある。


まさか…岳はまだ果懍の事を
諦められずにいるんだろうか?


そんな岳の気持ちを俺が
責める事は出来ない。


元はと言えば岳から果懍を奪って
しまったのは俺だから…。


そんな岳の気持ちも考えずに
俺は浮かれた事を言って…。


自分の元カノとその彼女を奪った
弟の将来を話されて平常心で居れるはずが無い。


まして自分に想いが残っている
なら尚更だ。


「岳…ごめん。俺.無神経な事
言ったよな…。でも俺は果懍の
事は真剣だから…。」


「……べ.別に気にしてないよ。
まだ高校生なのにプロポーズって
聞いて驚いただけだ。お前達本当
に真剣に付き合ってるんだな。」


「うん…。」


「謝らなきゃいけないのは俺の
方だよ。正直言うとお前がそんな
に真剣になるなんて思ってなかっ
たんだ。星野ともすぐに別れちゃ
うんだろうな…って思ってた。」


「果懍は今までの女とは違う。
俺…あいつの事考えるだけで
胸が痛くなるんだ。(笑)
自分でもこんなにも好きになる
なんて信じらんねぇよ。」


俺は正直に自分の気持ちを
岳に話した。
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