* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
星野が降りた駅…その駅には
俺の家がある。


俺の誘いを断った星野がどうして
この場所に来たのか…答えは一つ…。


星野は陸に会いたくてやって来たんだ…。


前にも一度同じ事があった。


その日星野は俺に黙って帰って
しまった。この頃から俺は何と
なく星野の変化の理由に気付い
ていた。


俺は星野の行動に腹を立てながら
駅に降りると改札を出た所で星野
が泣きそうな顔をして一点を見つ
めている。


その視線の先を追うと女を連れて
歩いている陸と誠也が居た。


どうせまたナンパした女なんだろう…。


陸達は女と共にファミレスに
入って行った。


星野…わかっただろ?
陸は女なら誰でもいいと思っている奴なんだ…。


お前には合わないんだよ。


「星野?」


「前園君…!!」


「なんだ先に帰ったと思ってたら
こんな所で待っててくれたんだな
嬉しいよ!!あっ.お茶でもしよう
か?あそこのファミレスに行こう
!!」


俺は強引に星野をファミレスに
連れて行く。


中に入ると俺は見せつけるように
陸達に話し掛ける。


陸の悔しそうな顔…。


逃げる様に陸はファミレスから
出て行った。
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