* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
星野…お前はそんなに陸に会いたいのか?…会ってどうするつもりなんだよ?


星野が駅を抜けて公園の前を
通り過ぎようとした時だった。


「星野!!」


俺は思わず声を掛けてしまう。


「…前園君…。」


星野の顔が青ざめていく。


「どこに行くんだ?やっぱり俺に
会いたくなって家に来ようとして
くれてたのか?(笑)」


「……。違ぅ…。」


「えっ…何?聞こえないよ。」


「…前園君はもう気付いてるんでしょ!?」


「何の事?」


「ごめん。…私ね…」


「よぉ!!お2人さん神妙な顔して
どうしたの?あれっ…もしかして
別れ話の途中とか?(笑)」


チンピラ風の2人の男が話し掛けてくる。


俺の一番苦手とするタイプの奴らだ。


こんな奴らを世間のクズと
言うんだろう。


「な.なんだよ…お前達には関係
ないだろ…星野行こう。」


俺は星野の手を取りその場を
離れようとした時だった。
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