* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「俺…今日さ果懍にプロポーズ
したんだ。まだ先の話しだけど
果懍も喜んでくれた。」


陸から聞かされた言葉に俺は動揺
してしまう。


必ず俺の元に戻って来ると信じて
いた星野は陸と着実に愛を育んで
2人は結婚まで考えているなんて…。


俺の人生設計図はどうなるんだ?


俺の人生を狂わし星野まで手に
入れた陸を俺は許さない。


小さい頃から何の努力もせずに
自分の思い通りに過ごしてきた
陸に対しプレッシャーを背負い
ながら人一倍.頑張ってきた俺
が負けるなんて…。


星野に出会う前の陸は俺にとって
本当に可愛い弟だった。


今.思えばその可愛いさも常に
俺が上位に立って居られたから
だったと思う。


俺の言う事は素直に聞いて頭だって俺と比べものにならない程悪い。


ただ1つ俺が陸に勝てないのは
ケンカだけだ。


そんなくだらない事は俺の人生に
必要はない。


それを必要とする奴は言葉で表現
出来ないバカな連中くらいだろう…。


陸のくせに…俺より幸せになる
なんて…絶対に許せない。


俺の人生を狂わしたお前達には
ちゃんと責任を取ってもらうよ。


一生苦しめばいいんだ…。
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