* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
第13章
もう時計の針が夜の8時をさそうとしている…。


何度.果懍の携帯に電話しても
繋がらない…。


俺は部屋でじっとして居られなく
なり果懍の家までバイクを飛ばす。


今日は塾の無い日…この時間だと
果懍は必ず家に居るはずだ…。


家の前に着くと果懍の部屋の
明かりどころか家中の明かりが
消えていて…誰も居ない事を表し
ていた…。家で何かあったのか?


それにしても果懍の事だから何か
あったら必ず俺に連絡して来る筈
なのに…。


俺は帰って来るであろう果懍の
帰りを家の前で待つ。


1時間が経ち2時間が経つにつれ
だんだん不安に押し潰されそうに
なる…。果懍…どうしたんだよ?
お前は今どこに居るんだよ?


もう一度果懍の携帯に電話する。


やっぱり繋がらない…。


ふと思い浮かんだ拓海君の顔。


そうだ…拓海君なら果懍の居場所
を知っているかもしれない…。


何でもっと早く思い付かなかった
んだろう…。


俺は急いで拓海君に電話を掛ける。


R…R…♪


「……はい。」


「もしもし!!陸です.突然すみません!!果懍知りませんか!?昨日から連絡が取れなくて…。」


「………。」


拓海君?
< 127 / 437 >

この作品をシェア

pagetop