* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
誠也からのメールで完全に目が
覚めてしまう。


この先.果懍との別れしか待って
いないなら俺はずっと目を覚まさ
ずに眠っていたかった。


果懍と連絡が取れないまま2日が過ぎた。


また拓海君の言葉が頭を過ぎる。


「果懍がお前に会いたくないって言ってんだよ…。」


それを振り払い俺は授業が終わる
と駅に向かう。


俺は駅で待ってると改札から果懍
が出て来るような気がしたんだ。


でも…出て来たのは岳だった。


「陸!?こんな所で何してんだ?」


「……果懍を待ってる。」


「星野?…陸…お前知らないのか?」


「えっ…。」


「星野.親父さんの病院に入院
してるって…当分学校にも来れ
ないって今日.先生が言ってた
んだ…。何か病気らしいけど…
お前は知ってると思って帰ったら
詳しい事.聞こうと思ってたのに
本当に知らないのか?」


果懍が病気?入院って…。
どう言う事だよ…。


「岳!!果懍は本当に親父さんの
病院に居るんだな!!」


「あ.あぁ。…でも…面会謝絶で
お見舞いに行っても会えないって
先生が…おい!!陸!!」


俺は岳の言葉も最後まで聞かず
慌ててタクシーに飛び乗る。
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