* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
年配の看護士が俺の方に向かって
歩いてくる。
面会時間はもうとっくに終わっていた。
追い出される事を覚悟して俺は
身構える。
「前園 陸さんですか?」
「えっ…はい。」
なんで俺の名前知ってんだろ?
「拓海さ…星野研修医がお呼びです。」
「えっ…?」
「こちらにどうぞ…。」
エスカレーターに乗って着いた
のは最上階…。
医院長室と書かれた横の部屋に
通された。
入ると目の前には大きなソファーセット。
そこに拓海君が座って居た。
「陸.座れ。婦長すみませんでした。後を頼みます。」
「わかりました。失礼します。」
俺と拓海君の2人きり。
俺達は何も話さずに居た。
拓海君の顔を見ると煙草のせい
なのか眉間に皺を寄せて険しい
顔をしている。
それでいて俺の顔を見ようとは
しない。
そんな拓海君の態度を見て俺は
今更ながら言いようのない不安に
押し潰されそうになる。
この後…やっと開いた拓海君の
口から果懍が俺に会いたくない
と言った本当の訳を聞かされたんだ…。
俺は全身が怒りで震え出す。
果懍…守ってやれなくてごめん。
本当にごめんな…。
歩いてくる。
面会時間はもうとっくに終わっていた。
追い出される事を覚悟して俺は
身構える。
「前園 陸さんですか?」
「えっ…はい。」
なんで俺の名前知ってんだろ?
「拓海さ…星野研修医がお呼びです。」
「えっ…?」
「こちらにどうぞ…。」
エスカレーターに乗って着いた
のは最上階…。
医院長室と書かれた横の部屋に
通された。
入ると目の前には大きなソファーセット。
そこに拓海君が座って居た。
「陸.座れ。婦長すみませんでした。後を頼みます。」
「わかりました。失礼します。」
俺と拓海君の2人きり。
俺達は何も話さずに居た。
拓海君の顔を見ると煙草のせい
なのか眉間に皺を寄せて険しい
顔をしている。
それでいて俺の顔を見ようとは
しない。
そんな拓海君の態度を見て俺は
今更ながら言いようのない不安に
押し潰されそうになる。
この後…やっと開いた拓海君の
口から果懍が俺に会いたくない
と言った本当の訳を聞かされたんだ…。
俺は全身が怒りで震え出す。
果懍…守ってやれなくてごめん。
本当にごめんな…。