* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
どうやって家に帰って来たんだろう…。
気付いたら家の前…入るなりいつもの様にお袋が怒鳴ってくる。
「陸!!何時だと思ってるの!?
いつも早く帰って来なさいって
言ってるのにあんたは何度言っ
たらわかるのよ!!」
今の俺はそんなお袋の怒鳴り声
も微かに耳に入って来るだけで
言い返す気力もない。
頭の中は果懍の事で一杯だった。
また不意に涙が頬を伝う。
「聞いてるの!?返事くらい!!…
陸……どうしたの?…陸?」
「……何でも…ねぇよ…。」
「何もない訳無いでしょ!?
何があったの?あんたが泣く
なんて余程の事が無い限り…」
さっきまで怒鳴っていたお袋が
俺の涙を見て戸惑っていた。
大きくなって自分の感情が押さえ
切れずお袋の前で泣いたのは祐輔
が死んだあの日以来の事だった。
あの時も祐輔の死を受け止め
られずにずっと泣いてたっけ…。
「本当に…何にもねぇよ…。」
「陸…。」
お袋は心配そうに俺を見ている。
一人になりたくて俺は自分の
部屋に向かった。
部屋に入ろうとした時.岳が
部屋から顔を出す。
俺の泣き顔を見て岳が一瞬驚いた
顔を見せた。
気付いたら家の前…入るなりいつもの様にお袋が怒鳴ってくる。
「陸!!何時だと思ってるの!?
いつも早く帰って来なさいって
言ってるのにあんたは何度言っ
たらわかるのよ!!」
今の俺はそんなお袋の怒鳴り声
も微かに耳に入って来るだけで
言い返す気力もない。
頭の中は果懍の事で一杯だった。
また不意に涙が頬を伝う。
「聞いてるの!?返事くらい!!…
陸……どうしたの?…陸?」
「……何でも…ねぇよ…。」
「何もない訳無いでしょ!?
何があったの?あんたが泣く
なんて余程の事が無い限り…」
さっきまで怒鳴っていたお袋が
俺の涙を見て戸惑っていた。
大きくなって自分の感情が押さえ
切れずお袋の前で泣いたのは祐輔
が死んだあの日以来の事だった。
あの時も祐輔の死を受け止め
られずにずっと泣いてたっけ…。
「本当に…何にもねぇよ…。」
「陸…。」
お袋は心配そうに俺を見ている。
一人になりたくて俺は自分の
部屋に向かった。
部屋に入ろうとした時.岳が
部屋から顔を出す。
俺の泣き顔を見て岳が一瞬驚いた
顔を見せた。