* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
次の日も…その次の日も…捜し
に出掛ける俺に誠也は照れ臭そう
に「暇だから…。」と言って付いて来る。


「誠也…俺一人で捜すからお前
はもう帰っていいよ…。女.誘って
遊んで来いよ。」


「お前だって最近.果懍ちゃんと
会ってないじゃん。
だから俺も遊ばない…。それに
俺が勝手に捜してんだから気に
すんな。何か俺も意地になって
きちやってさ…。(笑)見つかる
まで俺も諦めねぇ。」


「……。誠也.ありがとうな。」


「別に…さぁ!!気合い入れて捜すぞ!!」


ゲームセンターやフアミレス
俺達は手当たり次第捜しまくる。


十字架の指輪…。


今日も見つからない…。


やっぱり…この辺りには居ないのか…。


「陸…俺も諦めねぇから…絶対に
見付けようぜ…。」


「あぁ。」


「じゃあ!!また明日な。」


「おぅ…。またな。」


何も聞かずに一生懸命に捜して
くれている誠也に言葉にならない
位に感謝の気持ちでいっぱいになる…。


誠也…お前を信用していない訳
じゃないんだ。


でも…この事だけは言えない…。


誠也.ごめんな。
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