* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
昨日までの果懍の塾がある駅は
もう現れる可能性が低いかもしれない。


車のナンバーさえ分かっていたら
見つけ出すのにも少しは簡単だっ
たんだろうけど…。


拓海君が果懍にナンバーを覚えて
いないか聞くと.奴らはナンバー
プレートを見えないように何かで
隠していたらしい。


卑劣な行為に計画性のある行動。


絶対に…絶対に許せねぇ…。


また怒りが込み上げて来る。


今日は場所を変えて俺達が住む
駅周辺を捜す。


この辺では一番大きな駅だ。


駅の周辺にはフアッションビル
や飲食店.ゲームセンター.全てが
揃っている。


「今日は地元で勝負しますか…。」


そう言いながら誠也の目は走って
いる車や道行く人達の手を捕らえ
ていた。


今日も西口.東口に別れて行動する。


さすがにこの駅周辺の交通量や
人通りは半端じゃない。


素早い動きに目が回りそうになる。


奴らはどこに潜んでいるんだろ?


クソッ…。もしかしたら…今.俺の
目の前に居るこの男が果懍を襲っ
た張本人かもしれない…。


見る男.全てが疑わしく思えて
仕方がなくなってくる。
< 148 / 437 >

この作品をシェア

pagetop