* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
本当の制裁はこれからだ…。


「誠也…今までありがとうな。…お前はもう帰れ…。」


「お前…どうする気なんだよ?」


誠也…これ以上お前を巻き込む訳
にはいかねぇ…。


「何もしねぇよ…。(笑)
岳を呼び出して話すだけだよ。
もう遅いから家では話し出来ねぇ
だろ…。」


「陸…俺を騙せると思ってるの
かよ?…お前の考えてる事位.俺
にはわかんだよ…。陸…アイツは
お前の兄貴だぞ…それでも考えは
変わらないのか?」


「……あぁ。」


「そっか…分かった。
じゃあ俺もお前と一緒に居る。
俺は手も出さねぇし…お前を
止めたりもしねぇ…。」


コイツは俺と一緒に居る事で
同じ罪を償おうとしている。


「陸…俺さ…もう友達を失うのが
怖いんだよ…。」


「俺達はずっと友達だ。」


「陸.俺はお前と…」


誠也…お前の気持ちは分かってる
俺がもしお前の立場だったら同じ
事をお前に言っていただろう。


「誠也!!…祐輔との約束…もし…もし俺が守れなかったら.お前だけでも守ってくれ…。頼んだぞ。(笑)気を付けて帰れ。」


「陸…。」


「誠也…またな。…早く行け。」


誠也の目からは涙が溢れ出していた。


俺は誠也を見送る。
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