* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「ところで…いつからあの子と
付き合ってんの?」


「星野の事?
いつからって…正確に言えば15分前位かな…。(笑)」


「はあっ?…15分前!?」


「そ。15分前(笑)
さっきお前に会う前の公園で告白
したんだ。それでOKもらった。」


マジかよ…。
なぜか俺はシヨックを受けていた。


「家に連れて来たからてっきり前からの付き合いだと思った。」


「家に来たのは来週からテストだから一緒に勉強しようって誘ったんだ。
でも俺.全然.集中でき無かった。(笑)
今日は絶対に告白しようって思ってたから。
俺…ずっと星野の事好きだったんだ。」


岳の幸せそうな顔を見ていると俺は自分の動揺を隠すのに必死だった。


「そ.そっか…。想いが叶って良かったじゃん。」


「あぁ。ありがとう…。(笑)」


なんだろう?この胸の痛み…。


なんで俺は果凜を見た瞬間から
こんなにも心が引き寄せられるんだろう…。


好き…?


いや…有り得ない。
俺は絶対に本気で女に惚れない。
それに果凜とは今日会ったばかりだ…。


挨拶した程度の女を俺が好きになる筈がない。


ただ岳の連れて来た女だから興味を示しただけ…。


ただ…それだけの事。
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