* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
朝がきて…待ちに待った日
を迎えた。
親父とお袋と一緒に少年院
を出ると誠也が立っていた。
「誠也…。」
「陸…お帰り。」
「誠也君…朝早くに家に電話
くれてね…一緒に陸を迎えに
行かせて下さいって…言って
わざわざ今日は仕事休んで来て
くれたのよ。」
お袋に言われて誠也は
照れたように笑った。
「さぁ…お前達.車に乗れ。」
親父が俺達をせき立てる。
車に乗って着いた先…それは
祐輔が眠るお墓の前だった。
「親父.ここは…。」
「俺がおじさんに頼んでたんだ。」
そう言って誠也は黒の筒を
俺に見せる。
卒業証書…。
「まだ祐輔に見せて無いんだよ。
お前と一緒に行くって手紙
に書いてただろう…。」
「陸.お婆ちゃん家には夕方
までに行けばいい。
父さんと母さんは一旦.家に
戻るから.連絡して来い。
また迎えに来るよ。
誠也君とも久しぶりに会っ
たんだ。
ゆっくりしてくれば
いいからな。」
「陸…はい.これ…。
あんたの携帯.ずっと契約
したままにしておいたから
持って行きなさい。」
俺の携帯…。
開くと待受画面には
俺と果懍のツーショット。
あの日のままだった…。
を迎えた。
親父とお袋と一緒に少年院
を出ると誠也が立っていた。
「誠也…。」
「陸…お帰り。」
「誠也君…朝早くに家に電話
くれてね…一緒に陸を迎えに
行かせて下さいって…言って
わざわざ今日は仕事休んで来て
くれたのよ。」
お袋に言われて誠也は
照れたように笑った。
「さぁ…お前達.車に乗れ。」
親父が俺達をせき立てる。
車に乗って着いた先…それは
祐輔が眠るお墓の前だった。
「親父.ここは…。」
「俺がおじさんに頼んでたんだ。」
そう言って誠也は黒の筒を
俺に見せる。
卒業証書…。
「まだ祐輔に見せて無いんだよ。
お前と一緒に行くって手紙
に書いてただろう…。」
「陸.お婆ちゃん家には夕方
までに行けばいい。
父さんと母さんは一旦.家に
戻るから.連絡して来い。
また迎えに来るよ。
誠也君とも久しぶりに会っ
たんだ。
ゆっくりしてくれば
いいからな。」
「陸…はい.これ…。
あんたの携帯.ずっと契約
したままにしておいたから
持って行きなさい。」
俺の携帯…。
開くと待受画面には
俺と果懍のツーショット。
あの日のままだった…。