* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
-パチン!!-

「痛てぇな!!何すんだよ!!」

正直.俺はびっくりしていた。


争い事や暴力が嫌いな岳が顔を
真っ赤にしながら俺の頬に手を上げた。


意外にも強い力で頬がヒリヒリしてる。


「祐輔が一番行きたかった学校
だからこそお前らは行くべきじゃ
ないのかよ!!
行って3年後にお前らの卒業証書
を祐輔に見せて色々な高校での
思い出話しを聞かせてやれよ!!
その方がきっと祐輔は喜ぶよ!!
お前ら!!祐輔と何年一緒に居たん
だよ!!…ごめん。…でもまた祐輔
の笑った顔が見たいみたいんなら
間違った選択はするな。」

「……ツッ…ツッ…見てえよ。祐輔の
笑った顔…もう一度見てえよ…。」


俺の目から涙が溢れ出す。


俺は祐輔が死んでから何度涙を
流しただろう…。


夜になってベットに入って目を
閉じると走馬灯の様に祐輔との
数え切れない出来事が思い出される。


無意識に俺は誠也の携帯に電話していた。


何度かのコールの後.出た誠也も
泣いていた。


何も話さずにいる俺に誠也が話し出す。


「陸…俺さ…ツッ…祐輔の…祐輔の
ツッ…笑った顔が…一番好きだった
んだよ…。ツッ…。」


誠也も俺と同じ事を思っていた。
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