* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
誠也と別れて親父とお袋の
3人で婆ちゃん家に向かう。


行きの車の中で誠也の叔父さん
の話しをするとお袋は泣いて
喜んでいた。


「陸.良かったな。
お前みたいな若造が出来る事
なんてしれてる…。
でも自分が任された仕事は
一生懸命やれ…。
どんな事でも一生懸命やってれば
必ず努力は報われるんだ。
誠也君の叔父さんがくれた
チャンスは無駄にするなよ。」

親父の言葉は俺にやる気を起こさせた。


チャンス…。


誠也のくれたチャンス。


叔父さんのくれたチャンス。


無駄にはしたくない…。


必ず努力は報われる…。


俺は何度も心の中で呟いた。



-パシッ!!-


婆ちゃん家に着くと玄関で
いきなり婆ちゃんに頭を一発
叩かれた。


「い.痛ってぇ…。」


俺は訳が分からずに居ると
婆ちゃんは俺に言った。


「バカが!!…もう父さんと母さん
を泣かすんじゃないよ!!」


「……分かってる。
婆ちゃんにも心配掛けて
ごめん。」


「陸…よく来たな。
お前の好きなハンバーグ
作っといたから…。
さぁ早く中に入れ…。」


婆ちゃんが作ったハンバーグ。


旨かった…。


どんな高級料理より
旨かったんだ。
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