* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「誠也…俺らの卒業証書…3年後
に祐輔のお墓に揃って見せに行か
ないか…。その時きっと祐輔なら
喜んで俺達の好きな笑顔を見せて
せてくれるから…一緒に頑張ろうぜ…。」


「…3年後。そうだな…頑張って
みるか…。やっぱり俺…祐輔の笑った顔もう一度見たいから。」


次の日…俺達は祐輔が眠るお墓の
前に立っていた。


「祐輔…俺達.高校に行くよ。
3年後.必ず俺達の卒業証書
見せに来るからな…。
俺達が真面目に3年通って卒業
するって事はスゲェ事だってお前
ならわかってくれるよな?(笑)
でも俺達.頑張るから約束を守っ
た時には夢の中でもいいからお前
の笑った顔見せてくれよ。」


俺と誠也はこの時.絶対に守ら
なければならない誓いを祐輔に
したんだ…。


あの時.岳に言われなかったら
俺は今頃どうしていたんだろう。


祐輔の死を言い訳に学校にも
行かずフラフラしている自分の
姿が目に浮かぶ。


「俺は岳に一生.頭が上がらねえな…。(笑)」


「バカ。大袈裟だよ。
さぁ。早く帰って勉強しようぜ。
いくら俺でも全科目お前に教える
のは至難の技だからな。」


そう言った岳は照れ臭そうに笑った。
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