* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「普通ならな。でも誠也の車だと
倍以上.時間がかかるんだよ。」


「あら.そうかい…。
タイヤが小さいんだねぇ…。」


「………。」


「おはよ〜ん♪」


やっと来た…。


「婆ちゃんおはよう♪
俺婆ちゃんが作ったココアが
飲みてぇ!!」


誠也がリビングに入って来て
訳のわからない事を言い出した。


「ココアかい。誠也は本当に
ココアが好きだねぇ。(笑)
すぐに入れてやるから待ってな。」


待ってな…って婆ちゃんまで…。


「婆ちゃん入れなくていいから!!
お前遅せぇよ!!もうすぐ7時半に
なるんだぞ!!行くぞ!!」


「エーッ!!まだ時間あんだろ!?」


「ねえよ!!ホラ!!早くしろよ!!」


俺は無理矢理.誠也を立たせて
玄関へと急いだ。


「じゃあ婆ちゃん行って来る!!
誠也.早く!!」


「わかったよ!!そんなに急
かすなって。
じゃあね♪婆ちゃん行って来る。」


「2人共頑張ってな。
気を付けて行くんだぞ。」


「うん!!わかった♪」


婆ちゃんに言われなくてもコイツ
の運転なら大丈夫なんだよ!!


案の定…あれだけ余裕を
持って出たにも関わらず会社に
着いたのは8時20分。


誠也は慌てて更衣室に入って行った。
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