* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
2階にある事務所に入ると
すでに3人の男の人達が
ソファーでくつろいでいた。


部屋の奥にある机には
作業服に着替えた叔父さん
が座ってどこかに電話している。


叔父さんは俺達に気付くと
片手を上げて微笑んでくれた。


「おはようございます♪」


誠也がソファーに座っていた
男の人達に挨拶する。


「おはようさん!!誠也.今日は
社長から話しがあるらしいから
まだ下に降りなくていいか
ら座ってろ。…後ろの子は?」


「あっ。俺の友達の陸。
今日からここで働く事に
なったんすよ。
社長の話しってコイツの
事だと思うんすけど…。
陸…この人が専務の久志さん…
その横が聡さんに達也さん…。
みんないい人ばっかだから。(笑)」


「名前を言われても一度には
覚えられねぇよな。(笑)」


1番始めに紹介された少し恐おもての久志さんが俺に笑い掛けてくれる。


「初めまして!!前園 陸です。
宜しくお願いします!!」


「緊張しなくていいよ。気楽にな。」


「久志さんの顔が怖くて
緊張してんすよ!!なぁ?陸。」


「言えてる。(笑)」


聡さんと達也さんが
久志さんをからかっていた。


「うるせぇ!!顔の事は言うんじゃねぇ!!」
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