* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

｢母さんおはよう｡｣


｢おはよう岳♪陸は起きてるのかしら?昨日も夜遅くに帰って来たみたいだけど…｡｣


｢部屋の前.通った時に中から声が
してたから起きてると思うよ｡｣


弟の陸はいつも夜遅くに帰って
来て朝は俺より早くに起きる事は絶対に無い…｡


弟と言っても俺達は双子｡


二卵性だから顔もそんなに似ていないと思う｡


似ているんだろうけど黒髪の俺に
対して陸はブラウンに染めていて
髪型も全然違う｡


性格に関しても全くの正反対だと思う｡


争い事が嫌いな俺に対して陸は
小さい頃から喧嘩ばかりしていて
いつも母さんに心配を掛けていた｡


心配をかけるのは今も続いていて
陸は進級も危ないらしい｡


俺と陸は学校が違う｡


俺は一応.進学校に通っていて
一年の時から常にトップを保っている｡


父さんと母さんは俺がいつも
トップでいる事が当たり前だと
思っているだろうけど正直俺に
とっては重いプレッシャーだった｡


俺だって陸の様に自由気ままに
暮らせたらどんなに楽だろう｡