* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
岳は自分の犯した罪は全て俺の
せいだと言った。


「お前のせいで俺の
人生は目茶苦茶だよ!!」


岳の狂ってるとしか
言いようの無い言葉の数々。


人を自分の道具としか思わない
岳を俺は許せなかった。


もし果凜が病院の娘じゃなかったら果凜でさえ岳にとっては付き合う価値のない女。


アイツは果凜に対して一度も愛情
を感じた事がないと言った。


人を真剣に好きになれる喜びや
人を好きになると起こる胸の痛み
も知らず…
もしかしたら…アイツはかわいそうな奴なのかもしれない。


俺はお前にとっては道具にしか
過ぎない果凜に人を真剣に好きに
なると色々な感情があるって事を
教えてもらったよ。


狙った女によって自分の夢を
変えるお前の人生って何の意味を
持ってるんだ?


お前が本当に目指す夢は
何なんだよ?


プライドが高いお前は
医者や弁護士.その肩書が
欲しいだけじゃないのか?


お前の身体をそんな風にして
しまった俺がこんな事を言える
身分じゃねぇけど…。
俺にそこまでされた意味に少しは
気付いてくれよ…。


それが出来ないのなら
せめて人間らしい感情を
取り戻してくれよ。
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