* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

次の日…家まで迎えに来てくれた
誠也に会うのは少し照れ臭い｡


｢誠也…昨日は悪かったな｡｣


｢何が?…早く乗れ…遅刻すんぞ｡｣


誠也も照れ臭そうに笑った｡



｢俺.帰って来るからな｡｣


昼休みになると社長は足早に自分の家に帰って行く｡


会社の裏にある自分の家に帰り
昼飯を食うためだ｡


他の人達も近くの食堂や喫茶店に
出掛けて行った｡


｢陸.俺も今日は弁当持って来たから♪｣


誠也が嬉しそうだ｡


｢叔母さん作ってくれたのかよ!?(笑)｣


｢おぅ｡俺もびっくりしたし｡(笑)｣


最近俺は婆ちゃんに弁当を
作って貰ってる｡


早く車の免許が欲しくて
俺が教習所に通う為の金を必死で
貯めている事を知って婆ちゃんが
持たせてくれるんだ｡


いつも俺は愛妻弁当持参の
達也さんと一緒に事務所で食べている｡


そんな達也さんも昨日から奥さんが出産の為に実家に帰ってしまって当分の間愛妻弁当が無いらしく…
みんなと一緒に外に食べに行ってしまった｡


｢良かったよ…お前が居なかったら俺一人だったし｡｣


｢なんかお前とこうして
弁当食べるのって懐かし
くねぇ?(笑)｣


｢本当だな｡(笑)｣