* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
それから一週間もしない内に誠也
の姉貴も面倒臭くなったのか宿題
を出して来なくなったらしい。
誠也も前の様に元気になり知らぬ
間に目の下のクマのプーさんも居なくなった。
後は休みさえしなければ進級は
確実になった俺達は学校が終わる
と遊びに出掛けるようになり色々
な女をナンパしてはその場限りの
関係を続ける毎日。
相手もそれを承知で付いて来る。
ケバイ化粧と異常にテカテカした唇。
俺から見るとみんな同じ顔に
見える個性の無い女ばかり。
そんな俺が比べてしまう女は
いつも果懍だった。
ノーメイクの顔に長い黒髪と
笑うと見える真っ白な歯。
全てが新鮮だった。
お袋が言うにはあの日から何度か
岳は果懍を家に連れて来ているらしい。
でも…俺が家に帰る頃にはもう居なくて…あの日以来俺は一度も果懍に会う事はなかった。
俺はわざと会わない様にしている
のかもしれない。
また会ってしまったら
今度こそ自分の気持ちを否定
出来なくなりそうで怖かった。
あの日以来俺は何度も自分にいい
聞かせている事がある。
果懍は岳の女…好きになっちゃいけない…。
の姉貴も面倒臭くなったのか宿題
を出して来なくなったらしい。
誠也も前の様に元気になり知らぬ
間に目の下のクマのプーさんも居なくなった。
後は休みさえしなければ進級は
確実になった俺達は学校が終わる
と遊びに出掛けるようになり色々
な女をナンパしてはその場限りの
関係を続ける毎日。
相手もそれを承知で付いて来る。
ケバイ化粧と異常にテカテカした唇。
俺から見るとみんな同じ顔に
見える個性の無い女ばかり。
そんな俺が比べてしまう女は
いつも果懍だった。
ノーメイクの顔に長い黒髪と
笑うと見える真っ白な歯。
全てが新鮮だった。
お袋が言うにはあの日から何度か
岳は果懍を家に連れて来ているらしい。
でも…俺が家に帰る頃にはもう居なくて…あの日以来俺は一度も果懍に会う事はなかった。
俺はわざと会わない様にしている
のかもしれない。
また会ってしまったら
今度こそ自分の気持ちを否定
出来なくなりそうで怖かった。
あの日以来俺は何度も自分にいい
聞かせている事がある。
果懍は岳の女…好きになっちゃいけない…。