* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「誠也止めろ!!お前が手を出して
どうするんだ!!
陸は女に手を出しちゃいけないと
思って怒りを壁にぶつけたんだ!!
陸の我慢を無駄にするんじゃねぇ!!」


社長の怒った顔を初めて見た。


「俺もお前を一生許さねぇから。」


誠也はそう言いながら
梨華から手を離す。


「梨華…人のプライバシーを
勝手に見るって言うのは
感心
した話しじゃねぇな…。」


久志さんは言うと大きく
ため息をついた。


「とにかく…陸は病院に
行って来い。
誠也.お前が車で連れて
行ってやれ。」


社長が誠也に声を掛ける。


「俺は大丈夫です。
仕事に戻りますから…
迷惑掛けて
すみませんでした。」


「ダメだ。行って来い。」


「陸.行くぞ…。」


俺達は作業服のまま病院に向かった。


軽く処置して貰って会社に
戻ると梨華が居ない。


「社長.あの女は?」


誠也が聞くと社長は
自分の首を手で横に切る。


「クビ!?」


「あぁ…クビだ。
信用出来なくなった奴
とは一緒に仕事は出来ねぇ…。」


誠也が頷いている。


「社長.すみませんでした。」


俺が頭を下げると
「良く我慢したな…。」
そう言って社長は仕事に
戻って行った。
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