* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
次に目が覚めた時.俺はベットの
上に居た…。


目の前には父さんと母さんが
居て…俺の目が覚めた事に涙を
流して喜んでいる。


それにしても頭が割れるように痛い。


「先生呼んで来る!!」
父さんが部屋を出て行く。


ここは病院か?
俺…生きてるんだ。


「目が覚めましたか。
もう大丈夫だと思いますよ。」


「先生.有難うございました。」


父さんと母さんが白衣を着た
男の人に深々と頭を下げている。


「前園君.わかりますか?」


「は…い。」


「気分はどうだい?」


「頭が…痛いです…。」


「そっか…後で薬を持って
来させよう。」


優しく話し掛けてくれる
先生の胸元にはゴールドに光る
名札が付けてあった。


医院長 星野 宗一郎


星野…?まさか…!!


「前園君.まだ無理はしちゃ
ダメだよ。
それでは…私はこれで
失礼します。」


「本当に有難うございました。」


先生が出て行った後
俺は確かめるように
母さんに聞いた。


「母さん.この病院もしかして
星野の…?」


「えぇ.そうよ。今.居た方がこの
病院の医院長先生で星野さんの
お父様だって。
手術も医院長先生が自ら執刀して
下さったのよ。」
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