* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「陸の言う通りだよ。
陸は気が短い所があったから…。
あの日も陸の帰りが遅かったから
携帯に電話したんだ。
早く帰って来いって…。

そしたら偉そうに言うなってキレ
だして…公園まで出て来いって
言うから迎えがてら行ったんだ。

そしたら…急に殴り掛かってきて
俺は暴力が嫌いだから手は出さず
にいたら…気を失って…後の事は
覚えていないんだ。」


俺は自分でも驚いていた。


よくスラスラと嘘の話しが
出来るもんだと。(笑)


「陸は確かに…小さい時から
喧嘩ばかりしてた。
でも…自分より弱い者には絶対に
手を出さない子だったのに…。
あの日.陸に何かあったのかしら…?」


さすが…母親だな。
母さんの言う通りだよ。


陸に何かがあったんだよ。


その発端は俺なんだ。(笑)


「さぁ…でも俺は少し注意
しただけなのに…。
ここまでされて…俺は陸を
許せないよ。」


陸…。お前の人生は
もう終わりだな。


まぁ.こんな事にならなくても
お前の人生なんてたいした事の
無い人生だっただろうけどな。


でも…たかが一人の女の為に
ここまでするお前が俺には
信じられない。


本当にお前は
めでたい奴だよ。(笑)
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