* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「どうしたの!?」


果懍だ…。


会いたくなかったのに…。


「陸がすごい熱なんだ!!
寒いって震えてて…。下から毛布
持ってくる!!悪いけど陸の事.見ててくれ!!」


「うん!!わかった!!」


岳が慌てて俺の部屋から出て行く…。


「陸君!!大丈夫!?」


果懍の手が俺の額に手を当てる…。


「本当だ…熱い。陸君.寒いんだよね!?」


俺は黙って頷いた。


すると果懍は疼くまってる俺の
背中を摩ってくれる。


そんな近くに来るなよ…。


思わず抱きしめてしまいたい衝動にかられる…。


「ゴホン…ゴホン。風邪うつるぞ…。」


「えっ?何?」


「お前に.ゴホン…風邪うつしたら
岳に怒られる…。ゴホン.ゴホン。」


「何.言ってるの。私は大丈夫だから。」


背中が次第に温かくなる。


「ありがと…。だいぶマシになった
ゴホン…でも本当…ゴホン…うつるから…。」


「まだ言ってる。(笑)
病人がそんな事.気にしなくても
いいの!!それとも私が傍に居ると迷惑?」


そう言いながらも背中を摩って
くれている手は止めない。


「迷惑なんかじゃねぇよ…。
でも…ゴホン.ゴホン…これ以上…。」


「…?これ以上.何?」
< 23 / 437 >

この作品をシェア

pagetop