* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「これ以上…お前が傍に.ゴホン…
居ると俺…」


「陸!!大丈夫か!?
下にあった毛布.全部持って来た
からな…それと氷枕も…。」


「…ありがと…。」


俺は岳が来なかったら
何を言おうとしてたんだ…?


やっぱり…会ってしまうと自分の
気持ちの戸惑いに気付いてしまう。


どうしてこんなにも果懍の事が
気になるんだろう…?


どうして果懍の事を想うと胸が
ドキドキしたり…痛くなったりするんだろう… ?


今までに出会った女達にそんな
感情を抱いた事なんて一度も無かったのに…。


俺の中で果懍の事を想うといつも
頭に浮かんでくる現実。


果懍は岳の女…。


果懍がもし…俺の知らない奴の
女だったら俺はこんなに戸惑う事
なんて無かっただろう…。


果懍に対する俺の気持ち。


俺…本当はもう気付いてたんだ。


でも口に出してしまったらダメなんだよ…。


好きになってはいけない女…。


果懍だけは好きになっちゃダメなんだよ…。


だって果懍は俺の兄貴の女だから…。
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