* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「はい…。やっぱり俺には果凜以外
の女は考えられないんです。」


拓海君の問いに俺は
迷わず答えた。


「お前ならそう言って
くれると思ったよ…。
だけど…この半年間は
俺も悩んだんだ。
果凜が決めた事なら何も
言わずに居ようって…。
でも…果凜にはやっぱり本当に
好きな奴と一緒になって欲しいと
思って…。それがお前なんだよ。」


「俺…今日.拓海君と話せて
良かったです。
ごまかしていた自分の気持ちに
素直になろうって思えたから…。」


「やっぱりお前はいい男だよ。
果凜が惚れたのも無理ねぇな。」


果凜…またお前との距離は遠くなってしまったけど…。


俺はもう迷わない…。


自分の気持ちに正直に
生きるよ。


ずっとお前が俺を待っていて
くれたように…今度は俺がお前
を待ってる。


俺達はいつか必ず
結ばれると信じて。


それが何年先でもいい。
必ず待ってるから…。


拓海君に家の前まで
送ってもらい車を見送る。


やっぱり…怪しい車にしか
見えねぇな。(笑)


「陸…!!」


拓海君が車を止めて叫んだ。


「兄貴…きっと良くなるぞ!!
アイツにも守るものが出来
たかもな!!じゃあ…!!」
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