* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

｢陸…急にどうしたの?
今まで一度もそんな事
言わなかったのに…｡｣


｢お袋…今までごめん｡
俺.岳と会って話して見るよ｡
岳がどう思うかわからないけど
逃げてばっかりはいられねぇな
と思って…｡｣


｢そうなの…お母さん嬉しい…｡
陸…ありがとう…ありがとうね｡｣


お袋が泣いていた｡


今までお袋は何も言わなか
ったけれど…
親ならずっと俺達が昔の様な
関係に戻る事を望んでいたに
違いない｡


｢なんでお袋がありがとう
って言うんだよ｡(笑)
随分.時間掛かっちまって
本当にごめんな｡｣


｢陸…｡岳もきっと喜ぶわ｡
でもね今.出掛けてて居ないの｡
帰って来たら必ず岳に伝えて
連絡させるから｡｣


｢そっか…わかった｡｣


俺は正直.岳が居ない事に
ホッとしていた｡


近い内に実家にも顔を
出す事を約束して電話
を切る｡


後は岳からの連絡を待っだけ…｡


連絡も必ず有るとは限らない｡


それでも自分が一歩踏み出した
事によって何かが変わる様な気
がしていた｡


それが何かは自分でも
分からない｡


でも…今だから話せる事や
今だから歩み寄れる事がき
っとある｡


今を信じてみよう…｡