* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「これから毎日リハビリに
通うと約束出来ますか?
出来ないのなら…君が元の
身体に戻れると言う保証は
無いと思って下さい。」


星野の親父の言葉に
俺の身体が震えた。


もし…俺が一生このままだったら
また母さんを泣かしてしまう…。


朝.久しぶりに見た母さん
の笑った顔もまた見れなく
なってしまうんだ…。


「先生…今からでも
間に合いますか…?」


「間に合います。今なら…。
前園君…頑張れますか?」


「はい。今度こそ諦めないで
頑張ってみます。」


今度こそ…俺は諦めない。


「そうですか。(笑)良かった。
リハビリと言うのは自分に治そう
と言う気持ちが無ければ治るもの
も治せませんからね。
まだ君は若い…きっと良くなる。
頑張って下さいね。」


「はい。先生…僕は先生に
今日で2度も助けて頂きま
した。
感謝しています…ありがとう
ございました。」


本当の気持ちだった。


先生の手術によって
助けられた命。


実行する根性は無かったけど…
何度も死を考えた俺の命。


前向きに生きる事を考えよう。


先生に助けて貰った命。


大切にしなきゃいけない。


無駄にしたらダメなんだ。
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